- 2016-7-7
- セルフマッサージ

◆ツボ押しが効果的な腰痛とは?
ツボは、鍼灸(しんきゅう)治療で、鍼(はり)や灸を行う部位のことで、東洋医学では「経穴(けいけつ)」といいます。五臓六腑(※)が正常な機能を営むために、全身に12の循環系統があり、この経絡に沿ってエネルギー(気・血・水)が巡ります。この循環系統を経絡(けいらく)とよび、この経絡上に点在するのが経穴です。経穴は、それぞれが所属する経絡を循環するエネルギーの過不足を診断するところであり、その過不足を整えて人体機能を正常な状態に復旧する治療点でもあります。
※ 五臓:心臓・肝臓・肺臓・脾(ひ)臓・腎(じん)臓&六腑:大腸・小腸・胃・胆・膀胱(ぼうこう)・三焦(さんしょう:体温を保つために絶えず熱を発生している器官)
治療点であるツボの位置で、肩こり、腰痛、ヒザ痛、頭痛などのあらゆる不調や症状に効果が期待できるとされています。腰痛が起こる原因はさまざま(医学的に解明されていない原因も多く、9割以上が原因不明とも言われています)ですが、ツボ押しの効果が期待できるのは、慢性化した腰痛(原因が特定できない生活習慣などから発生する腰痛)で、継続して行うことで、腰痛緩和だけでなく、体質改善効果も期待できます。
※ ただし、急性の腰痛は除きます。また、原因が特定できる腰痛に関しては、一刻も早く腰痛を起こしている疾患の治療が必要です。深刻な腰痛を発症されている場合は、自己流のツボ押しは悪化させる場合もあるので、鍼灸治療で専門的な施術を受けることをお奨めします。
◆ツボ押しのポイント
ツボを押した時の反応は、体の状態によって異なります。押す強さは、気持ちがいいと思える程度。触ると痛みを感じる場合、不要な「気・血・水」が滞っている状態で「実証」と言います。この場合はさするだけでも十分な効果があります。反対に、ツボを押して気持ちいいと感じる場合は、必要な「気・血・水」が不足している状態で「虚証」と呼びます。この場合、気持ちいいと感じる程度であれば、強く押しても大丈夫。
【実証とは?】
病因となる邪気が盛んで,人体の正気 (生命活動の動力) との抗争の反応が激しい状態。具体的な症状としては,熱性病による高熱,顔面紅潮,口渇,手足をばたつかせる,うわ言をいう,などである。
【虚証とは?】
人体の正気 (生命活動の動力) が不足し,抵抗力が低下して,生理機能が減退している状態。具体的な症状としては,疲労して気力に乏しい,精力が不足,顔面が青白い,動悸 (どうき) がする,呼吸が速い,自然に汗が出る,寝汗をかく、やる気がでないなど。
◆ツボの基本的な押し方
息を吐きながら指の腹を沈めるように5秒くらい押し、息を吸いながら5秒くらいかけて指の力を抜きます。少し痛いけど気持ちいいくらいの力加減でゆっくり行うのがポイントです。ツボごとに5~10回ほどくり返すのを目安に、体調によって回数は調整しましょう。
◆腰痛に効果的なツボ
【手の甲にあるツボ】
・腰腿点(ようたいてん)
2つあり、1つは人差し指と中指の間から手の甲の中央あたりに下がった部分にある骨の境目。もう1つは、薬指と小指の間から、手の甲の中央あたりに下がった部分にある骨の境目です。左手の親指と人差し指で、2つのツボを上から挟むように上下にもみましょう。とても簡単で、どこでもできます。
【背中にあるツボ】
・命門(めいもん)
おへその真後ろにあります。背骨の突起の下あたりを押しましょう。
・腎兪(じんゆ)
命門から指2本分左右に離れたところにあります。両手の親指で押しましょう。
・志室(ししつ)
腎兪から、更に指2本分左右に離れたところにあります。両手の親指で押しましょう。
・大腸兪(だいちょうゆ)
腎兪から指4本分下の左右にある骨盤の大きな骨に沿ってあります。背骨の中心から指2本分左右に離れた部分です。両手の親指で押しましょう。
【骨盤付近にあるツボ】
・胞肓(ほうこう)
臀部(でんぶ)の平らな骨にある、上からふたつめのくぼみから、指3本分ほど外側にあります。左右にあるので、同時に押しましょう。
【脚・足にあるツボ】
・委中(いちゅう)
ヒザの裏の中央にあります。腰痛や坐骨神経痛のツボで、座った姿勢で両手の親指で押します。
・崑崙(こんろん)
外くるぶしの後ろ側のくぼみにあります。座って脚と反対の手でそれぞれの足首をつかみ、親指をあてて押しましょう。
・照海(しょうかい)
内くるぶしの突起から親指1本分下がったところにあります。座って手で後ろから足首をつかみ、親指で押しましょう。
・中封(ちゅうほう)
内くるぶしの突起から人差し指1本分前にあるくぼみにあります。足首を内側に曲げると、ちょうど腱と内くるぶしの間にできるくぼみです。座って手で前から足首をつかみ、親指で押しましょう。
・風市(ふうし)
起立して腕をまっすぐ下ろしたとき、中指の先があたる部分にあります。座って片側のヒザを曲げ、同じ側の親指の腹でゆっくり押します。腰痛予防にもなります。
これらのツボを押してみて、気持ちいいなぁ、効いてるなぁと思うツボを押すことで、腰痛予防、腰痛改善になります。症状がひどい時は、自分で勝手に診断せず、お医者さんに診てもらいましょう。









